Candle建物自然

昨年末の「港の文学館」での講演。報告その2

室蘭港の文学館、2日目です。

2日目は、少し歴史的建造物に焦点を当てた内容にしました。

 

 

地球46億年の中の日本。

4億年の北海道の自然にはじまり、

噴火湾の大自然の中にある、岩盤続きのJ字型の列島を開拓する苦難の歴史。

石炭を運ぶために、空知の炭鉱から轢かれた鉄道、そして石炭の積出し。

3大財閥が入ってきた歴史。

製鋼所、製鉄所を作った井上角五郎と、彼が師事した福澤諭吉、後藤象二郎の話などを解説しました。

 

 

室蘭の産業の黎明期がなければ、田舎の漁村にすぎなかった室蘭に、人が集まり、山を削り、道路を作り、港を作りました。

 

変わったのは人で、歴史的建造物は、黙って人間が作るドラマを見てきたこと。

その時代もいまも変わらぬ自然の景色をキャンドルで表現し、五感を通して想像していただきながら、市内に残る、歴史的建造物について一緒に見ていきました。

現在、歴史的建造物に居る住人としては、歴史的な建物特有の空間が、五感を通して記憶を呼び覚ましてくれることが、日々の生活から開放し、人生を肯定し、故人の求めしところがわかる効果があることをなんとなく感じていただけたらという想いでご説明しました。

 

室蘭の産業の黎明期は、北海道でもかなり重要な近代史にもかかわらず、いままで表に出てきませんでした。

しかし、深みのある観光を考えるのであれば、噴火湾の大自然の入口にあり、北海道の工業を強く牽引した時代に生きた室蘭の記録者としての3人の文士の人間ぶに触れるという入口もあります。

葉山嘉樹八木義徳知里真志保

てんこ盛りですが、港の文学館らしいクリスマス企画として企画しました。

もし、室蘭の方、観光をはじめ室蘭に関わられた経験がある方、この街気になるという方は、JR北海道 室蘭駅のすぐそばにある「港の文学館」に足を運ばれてはいかがでしょうか。きっと何かみつかると思います。^^

お話しは、HOQSEI CANDLE  村田正望でした。